「田の神様&石橋発見」研修会 【第1回 田の神様】
曽於市観光特産開発センターは6月23日、「そお市発掘・盛り上げ隊」・「観光ボランティアガイドの会」・「曽於市でSOO快に暮らSOO会」の会員を対象に、観光ガイドの寺島さんの案内で「田の神様&石橋発見」の研修会を行いました。
田の神は、南九州独特の文化で旧薩摩藩領のみに分布している全国的にも珍しい石像の神様です。江戸中期頃より、五穀豊穣・豊年豊作を願い、農民を中心に祀られ、今日まで約300年近く引き継がれた民族文化財です。現在、一番多い市町村はえびの市で140体、曽於市では138体が確認されています。
田の神は、一般的な特徴として、農民型・神官型・僧侶型があります。そして、女性の神様・ほこら型や自然石や文字の刻字のみの神様もあります。
大隅町の太田神社、1906年(明治39年)作成、僧侶型
目・鼻・口がはっきりしており杓子・スリコギ共にしっかり握りしめている
大隅町月野 広津田、1847年(弘化4年)作成、僧侶型
高さ140㎝(台含む)幅85㎝あり、田の神としては大きな田の神さあ
道路を挟んだ隣の田んぼでは、農家の方が作業されています
久しぶりの天気で、近くの保育園より、ちっちゃな園児がリュックを背負って
歩いてきました。(リュックは、おやつ?お弁当でしょうか)
末吉町山中顕彰館敷地内 1769年(明和6年)作成、神官型
大淀川を見るように立っている立派な田の神さあ
部町南俣新田 1930年(昭和5年)作成、僧侶型
寺島ガイドによる説明
台を含めて150㎝、台の前には3個の米俵が彫られている
財部町七村 作成不詳、農民型
自然石による石垣で囲まれて祀られている
横に小型の田の神がある。作成不詳、僧侶型
財部町北俣苅原田公民館敷地内 1811年(文化8年)作成、武将型
怒ったような表情や仕草をした力強い田の神さあ
この田の神は伊集院方面の小山田口から来たことが背部に彫られている
財部町大川原 北地区公民館敷地内 1780年(安永9年)作成、僧侶型
完全彩色の田の神で、毎年六月灯のころに彩色するとのこと