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鬼追い

鬼追い

毎年1月7日、熊野神社領域で「鬼追い」が行われます。

この鬼は、招福除災の善鬼とされ、25歳の厄男が鬼となって、無数の御幣を身に纏った鬼とつけ(付添い役)が縦横無尽に駆け巡ります。

鬼が暴れるほど、その年は五穀豊穣、無病息災になると言い伝えられている伝統行事。

鬼の御幣をちぎり取れば1年健康であると言われています。

平成6年鹿児島県無形民俗文化財に指定。

かつて光明寺で行われていた仏教行事でした。
廃仏毀釈により廃寺となり中絶していたところ、悪疫が付近に流行したため、地元の青年たちにより熊野神社境内で再開されたものです。

鬼追いの民俗学的重要性として、次に示す要点があげられます。第一に、元は光明寺で行われていた仏教行事である修正会と解釈できます。
修正会とは、毎年正月に仏に罪を懺悔して、国家安泰、五穀成就を祈る法会のことです。大分県国東半島でも同じように鬼が修正会に登場する行事が行われています。

第二に深川の鬼は、「招福除災の鬼」です。この鬼は、歳と歳の節目の初春を寿ぐ「神まれ人」として、幸福を招来する日本古来の神思想を混合していると考えられます。

 

スポット概要

所在地 鹿児島県曽於市末吉町深川5892(熊野神社)
電話番号 0986-76-8808 (曽於市役所 経済課)
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