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熊野神社

熊野神社

創建年は不明ですが、古記録によると、元弘3年(1333)4月に、五辻宮守良親王が下 向した際、熊野三柱御霊鏡を奉遷したと言い、少なくともこの頃にはあったようです。
こ の地域は、かつて深川院と呼ばれ、熊野神社の辺りが、その中心地であったと言います。
南北朝の頃は、野辺氏が一帯を支配していました。
野辺氏は初代久盛から日向国櫛間院を拠点とする一族ですが、正平14年(1359)には野辺肥後守盛忠久盛の長男)が、ここ深川で懐良親王(後醍醐天皇の子。征西大将軍。九州における南朝方の全盛期を築いた人物)を奉じ て義兵を挙げる等、勢力を誇っていました。

神社境内には、深川氏(野辺久盛の二男美作守盛政がこの地名を名乗る)のものと伝わる大きな五輪塔が残ります。
なお、かつて熊野神社の近くに光明寺があり、ここで鬼追いが行われていました。
元々、鬼追いは修正会に伴う仏教行事で、廃仏毀釈で一旦途絶えましたが、その後、熊野神社が継承し、今に伝えられている。

この他、完全な形で大きな2体の仁王像が鎮座しています。
これは光明寺から継承したもの で神社としては珍しいです。
また、元衆議院議員の故・山中貞則氏の足跡と功績を展示説明する 山中貞則顕彰館が近くにあるので、是非見学して欲しい。

スポット概要

所在地 曽於市末吉町深川5892
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