鳴神遺跡出土の埋納石斧
大隅町の鳴神遺跡は、八合原鳴神一帯に分布する遺跡です。
平成4~7年に、土地区画整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査が実施されました。
平成4年9月上旬、縄文晩期末頃の集落跡の発掘調査中に、埋納された石斧22点〔打製石斧6点・磨製石斧16点(丸のみ2点含む)〕が一度に出土しました。
これらは祭祀用とも保存用とも考えられ、今後の考証に待たれますが、このような例は非常に珍しいものといえます。
22点の石斧は、そのほとんどが土堀り用の道具として使用されたものですが、他に木を切るときに使ったもの、丸のみ、根掘り状のものなど、いろいろなタイプの石斧があり、機能性に富んでいます。
現在、曽於市埋蔵文化財センターにて展示しています。